本日(826日)、午前8時から第3回文化遺産ガイドボランティア養成講座を開催し、今回から特別史跡基肄城跡がある基山(きざん)をフィールドに、「気なるモノ」「調べてみたいモノ」探しを行いました。


08ガイド養成講座01 出発前の説明の様子

 

 3班に分かれ基肄城跡南水門跡から鐘撞跡までを班ごとに調査を行っていただきました。

 

 その結果、基山(きざん)にある「気になる竹」「石碑の謎」「散策ルート沿いの樹木」「水汲み場の歴史」「礎石建物に秘められた想い」「謎を秘めたる鐘撞跡」「基山(きざん)のお花たち」「見晴らしのいい眺望点」など、多種多様な視点で文化遺産情報が集められています。


08ガイド養成講座04 調査の様子

 

 様々な視点で文化遺産を調べることで、自分以外の方々の知識、「感性」を知ることができ、何よりも参画していただいた皆さまの眼の輝きが、いつもの輝きとはまた違った「キラキラ」感が増しており、皆さんの知的欲求や「感性」の豊かさに頼もしさを感じました。


08ガイド養成講座03 基山(きざん)の草花


08ガイド養成講座06 礎石建物


08ガイド養成講座05 眺望点


 あと二回行いますが、また違った文化遺産が集められてくるでしょう。楽しみです!


 08ガイド養成講座02 各班の情報共有の様子

 

 今日、参画していただいた皆さま、お疲れさまでした。

 また今日、ご都合の関係で参画できなかった皆さま、次の機会には参画のほどよろしくお願いいたします。

去年は、福岡ー日田間の朝倉街道を無事踏破させてもらいました。
今年からは、長崎街道より更に歴史が古い「秋月街道」を
歩いてみたいと思います。
秋月街道の道筋は資料によりますと
小郡市の松崎宿から小倉の常盤橋まで
とされております。

私たちの地元、基山の先人の人たちは
英彦山参りとして、この秋月街道の一部を使っていたと
伝え聞いています。
そこで、私達もその先人達が歩いたであろう
足跡をなぞられたと思い
今回の街道歩きは
秋月街道を選ばせてもらいました。

この日に集まったメンバーで
スタート地点の関屋土塁跡にて
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今回の歩きのスタート地点は
基山町を通る長崎街道から分岐する
関屋土塁跡がある、国道3号線の上町交差点から
東南に進む、地元では「博多道」と言われる
元禄絵図にもある道なりを
基山ラジウム温泉の方面に進みます。

基山ラジウム温泉の手前の法泉寺を通過します。
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基山町境を越え、小郡市に入り
小郡自衛隊前を通り
大原中学校西の交差点を左折
住宅街を抜け、高速道を通過し
小郡市内の祇園町へ入ります。

小郡市、素盞嗚神社(祇園神社)にて
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この素盞嗚神社からの古道は、二手に分かれ
小郡市内の南側を通るルートと、北側を通るルートとなり
2つのルートは、大刀洗の山隈付近で合流しますので
今回は、行きを南側で帰りを北側を歩きたいと思います。

小郡市内の小板井の住宅が並ぶ道を進みます。
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交差する七夕通りを渡り
七夕神社方面へ進みます。

七夕神社へ到着。
ここで小休止させてもらいました。
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再出発し、下岩田方面へ

下岩田交差点には、
追分石がありました。
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追分石から進み、すぐに一里塚跡があります。
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松崎へ入り、松崎宿の南構口があり
道の両脇に石垣も残っています。
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松崎宿の街並みですが
当時からのものではなさそうですが
過去、お店であろう古い建物が残っています。
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枡形の通りを抜け、旅籠油屋に
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この旅籠油屋は
江戸時代の建物を解体し復元保存したもので
当時の佇まいが、そのまま残されています。

旅籠屋からすぐに右折し
北構口へ

こちらの構口も当時の石垣が
残されています。
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この北構口を抜けると
県道500号線が
秋月街道の道筋となります。
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ここから、小郡インター南の交差点を
西大刀洗へと進みます。

大刀洗町十文字の交差点を過ぎ
スーパーのマミーズと100円ショップ裏が
今回の復路となる
小郡市内の祇園町、素盞嗚神社へつながる
北側のルートの合流地点となります。
このルートにて、小郡市内へ折り返したいと思います。

甘木鉄道の線路を渡り、
小郡インター方面へ戻り進みます。
インターを通り過ぎ
井上廃寺跡へ

廃寺跡には、大きな猿田彦さまが
立っていました。
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廃寺跡を西に進み
宝満川に来ました。
この付近は、当時の道筋が残されていませんので
一度、道を500号線へそれますが
その途中に、大正時代の
大板井橋の橋柱が残されていました。
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500号線から、街道道筋へ戻り
七夕通りを再度渡ります。
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七夕通りから、西鉄電車線路へ
そして、自動車学校横を通り
住宅街へ入ります。
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高速道をくぐり、祇園町へ戻って来ました。
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そして、500号線の
素盞嗚神社横に出てきて
北側のルートの終点となります。
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今回の歩きは、ここで終了となります。

今回は、秋月街道を松崎宿から、
わずかだけ歩いたことになりますが
基山からの先人たちが、
英彦山参りで歩いた道を
少しなりとも、なぞられと事に
時代を越えての追体験出来たことに
意味を感じたいと思います。

次回は、西太刀洗から秋月までの
工程を予定しております。
11月に入りやっと暑さも和らぎ、
すっかり歩きやすくなりました。
そこで、11月13日に
今回の街道歩き、ゴール地となる
日田街道(朝倉街道)夜明から日田間を歩いて来ました。

朝8時半過ぎに、JR久大線「夜明駅」にて
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この日の朝はスタート時点では
霧雨が降っていましたが
傘で凌げそうなので気にせずに
駅から、前回歩き終えたゴール地点まで戻ります。

その途中の「志賀神社」にて
道中の安全をお参りさせてもらいました。
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前回のゴール地点から
本日のスタートを切ると
すぐに猿田彦大神がおられました
ですので、ココは街道沿いで
間違いないと思われます。
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猿田彦さんから右に折れ
高速道路沿いの集落に向かって進みます。
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高速道路沿いを進みますが
どうやら、高速道路敷設時に
当時の道なりは、かなり消滅しているようです。

そして、一時間ほど歩き途中の
「萩尾公園」にて小休止しました。

足を進めると
高速道をそれ、しばらくすると
左手には、雲に隠れた
英彦山の山々が遠望できました。
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ココから先は、日田市内へ
一気に下りとなります。

下りの途中には、木材市場があり
見渡す限り一面の杉材を置かれてあり
目を奪われてしまいました。
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平地に降りてきましたが
ちょっと、街道を外れて
「星隈神社」に寄り道です。
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こちらにも、猿田彦さんがおられ
その後ろには、阿蘇山の火砕流と思われる
地層が見れました。
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道を街道筋に戻り
久大本線沿いを
市内に向かって進みます。
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国道212号を横断すると
永山城跡まであと少しです。
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永山城に到着しましたが
街道道筋は、豆田地区を通り三本松まで続きます。

この日は、日田「千年あかり」のお祭りの最中でした。
日没には、すべての灯籠に火が灯るようです。
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お昼ごろの豆田地区では、賑わいを見せていました。
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そして、ゴール地点の三本松に到着。
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具体的な三本松の
スポットがありませんでしたで
交差点名のこの地を勝手ながら
ゴールとしました。

今回、日田往還朝倉街道を
福岡城から日田までコロナ禍の中
約2年を掛け歩きましたが
地元基山の地からは少し外れていますが
今回もまた、新たな見聞や史跡を
自分の目や脚で感じて、
少しでも当時歩いた方の
気持ちに近づけたかと思っています。

日田往還朝倉街道完歩 2022年11月13日

 本日、来る8月28日(日)に基山町教育委員会主催事業として取り組まれる『歴史探訪』にあたり、トレッキングコース上の文化遺産清掃が、当会有志の皆さんのボランティア活動によって行われました。

 

 事の発端は、『歴史探訪』の文化遺産の解説を当会が担ったことから、事前の下見を行った会長以下、会員諸氏があまりにも繁茂した草に覆われた文化遺産に、「おもてなしの心」がないと感じられ、基山町民の心意気を見せなければとの思いから始まったのです。


清掃活動01 草に覆われた長崎街道碑01(作業前)

清掃活動02 長崎街道碑01(草刈り作業の様子)

清掃活動03 綺麗になった長崎街道碑01


清掃活動04 草に覆われた長崎街道碑02(作業前)

清掃活動05 綺麗になった長崎街道碑02

 

 即実行に移された会員諸氏の皆さまの行動力には心より敬服するとともに、「できることを持ち寄る」協働の実践として心より深く感謝いたします。


 暑い中、作業に従事していただいた皆さま、お疲れさまでした。

 

 綺麗になった我が町基山の宝たちも、喜んでくれています。

 当日は、綺麗になり誇らしげに建っている文化遺産たちを、来訪者の皆さま方に紹介してください。

 

 ありがとうございました。

雨の心配をしていた4月24日に
日田街道の朝倉の山田堰から日田の夜明までを
歩いて来ました。

スタートするまで残っていた雨も上がり
前回のゴール地点の山田堰の向かいにある
恵蘇八幡神社がスタート地点です。
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平成29年の九州北部豪雨から5年ほど経ちますが
今なお、河川工事が行われています。
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山田堰から国道386号線を進んで来ましたが
高速道路の高架と交差する
本陣橋交差点から、左手に進み
国道から逸れ進みます。
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この道の左右は古い集落のようですが
とにかく、祠が民家の道沿いに
多く祀られており
それを見るため、私達も道を右往左往です。
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こちらは、恵比須さんと猿田彦さんです。
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中にはお地蔵さんもおられますが
こんな雰囲気で、道沿いに祀られています。
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途中、須賀神社にお参りして
386号線方面へ向かいます。

そして、クルマでは通り慣れた
原鶴入り口交差点に出てきました
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原鶴入り口交差点過ぎてすぐ
街道道筋は左に逸れるとすぐに
大膳楠という、大楠を見学。
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大楠から、国道を逸れると
民家が少なくなり
田の中の道を進みます。

途中、街道道筋から離れ
一本木の地蔵堂で休憩とします。
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休憩を取り、先に進むと
街道道筋にはお寺と神社が多くあります。
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杷木に入り
道筋は386号線を交差し
国道の反対の集落を進みます。
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筑後川沿いに出て
対岸の筑後川温泉を望みます。
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先に進み
息引神という喘息の神様が祀られていました。
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その息引神の隣には
江戸時代にこの川を渡る
渡船場に降りる石段が今も残っていました。
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集落を進み再度、386号線へ合流し
杷木の神籠石にてお昼休憩としました。

休憩後、386号線を進み
県境へ目指します。

途中、見かけた阿蘇神社に寄り道です。
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阿蘇神社からすぐに
県境を越え、大分の日田市に入りました。
現在の県境には、県境標が今もありました。
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日田市に入り、夜明ダムはすぐですが
新櫛崎トンネルの手前の交差点から
左手に逸れ、高速道路の方向へ進みます。
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街道道筋は、集落内の小道が
当時の道筋ですが
現在は消えつつあり、
全てをなぞることはできませんので
事前に日田市役所で
お聞きした、現在の道を進みます。

途中の有王社を通過
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できる限り、当時の道筋を辿りたいのですが
現在では消失しており
道を辿れませんので
高速道の脇道を進みます。
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高速道まで一気に上り
すぐに降りるのを
この先、数回繰り返し、体力を削られます。
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やっと、現在の道路道へ降りてきました。
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386号線に戻り、
今回のゴール地点の夜明駅に到着です。
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今回のルートは
クルマでは幾度となく通り
知っていた道なのですが
改めて歩いて見ると
国道を逸れると人の生活と当時の道が
こんなに残っているとは知りませんでした。

さて、日田まで
あと一回の行脚で着きそうですが
最後の行程も勾配のアップダウンが続きそうです。