本日、令和5年10月6日(金)。
久山町立久原小学校の6年生67名を、我が町の宝・特別史跡基肄城跡にお迎えし、当会がガイドを行いました。
みなさんを迎える基肄城跡
出迎えのご挨拶をされる柴田教育長
基山町立総合運動公園第3駐車場から徒歩で基肄城南水門、米倉礎石群、鐘撞跡、つつみ跡、東北門跡、丸尾礎石群、そして大礎石群を経て山頂までご案内したところです。
久原小学校の皆さんは、水曜日から史跡巡りとして福岡市の若杉山登山、昨日は唐津城、そして今日は佐賀県では最も新しく指定された特別史跡吉野ヶ里遺跡、午後から佐賀県では最も古く指定された特別史跡基肄城跡を訪れています。
子ども達は、この3日間歩きづくめで、「満身創痍」で史跡巡りを行っていました。
基肄城へ
素晴らしい体験をしていると同時に、その皆さんのガンバル姿に、改めて
「子どもに限界はない。」
「苦難を乗り越える力をしっかり持っている。」ということを認識しました。
やはり子ども達に「限界という壁」を創作しているのは大人なのだとも再認識したところです。
今日は、特別史跡基肄城跡という古代の山城を登ってくれました。
私たちガイドは、子ども達の姿に二つの大きな学びを得ています。
①互いを元気づけ、みんなで苦難を乗り越える姿
②自分たちの町の誇りをしっかりアピールする姿
①は、基肄城跡は山城です。南水門跡から米倉礎石群そしてつつみ跡までのぼりが続く散策路ですが、道々、歌声が聞こえます。「元気だな〜っ。」と思いましたが、これこそ互いを気遣い、元気を与え、そしてみんなで「苦難」を乗り越えようとする姿でした。その姿にガイドする側も「大きな元気」をいただいた思いです。ありがとうございました。
ガイドを受けるみなさん
②は、久山町には平成25年(2013)3月27日に史跡指定を受けた首羅山遺跡があります。この首羅山遺跡の幟を掲げ、特別史跡基肄城跡へ登る姿に、自らの町の誇りをしっかりアピールしているのだと、心から感動しました。
保護者の方に伺うと、特別史跡吉野ヶ里遺跡では、史跡に訪れたお客さまに、特別史跡吉野ヶ里遺跡を解説するのではなく、「我が町の誇り、史跡首羅山遺跡」を解説したというではありませんか。他人の道場で、自らの「剣術」を披露する「道場破り」か?とも思いましたが、全て子ども達が実践したとお聞きし、まさに「我が町の誇り」をしっかりアピールする姿に、「凄い」「できる」という感動しかありませんでした。
史跡が子ども達に「根差している」という姿を教えていただいた思いでした。
わずか半日のという短い時間の共有でしたが、実に濃い、実りある時間を共有させていただいたという思いです。本当に、たくさんの学びをありがとうございました。
結びに、お一人の先生が涙をこらえつつ挨拶されていたお姿に、私たちも思いを共有できた、そんなひと時でした。素晴らしい子ども達とご一緒させていただいたこと、本当に心から感謝いたします。
ゴールで迎える保護者の皆さん【展望所跡】
感動の挨拶をされる先生
私たちの町・基山にある特別史跡基肄城跡は、半日では語ることができないほど、た〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜くさんの物語があります。お時間がありましたら、またお越しください。また違った特別史跡基肄城跡をご案内いたします。
今日は、久原小学校の6年生の皆さん、保護者の皆さん、そして久山町教育委員会の皆さん、ありがとうございました。また「お会いできる日」を楽しみにしております。