6月24日、小倉に向けての長崎街道歩きの2日目に行って来ました。前回のゴール地点の筑前山家駅まででしたので、
基山駅からの列車移動となります。
今回のコースは筑紫野市の山家から冷水峠を越えて、
飯塚市の内野までの約14km。
今回の参加者と、山家駅前のミラー越しの一コマを。。。
今回は、前回より多く11名で、峠越えをめざします。
山家では、当時の宿場の遺構が残され、
それを案内する掲示板も整備されています。
今回は、山家出身の方の案内付きで、色濃く道を進みます。
途中での猿田彦の碑には、田植えの時期とあり
稲の苗を供えてありました。
冷水峠に差し掛かりますが、
現代移動手段は、
200号線をクルマで冷水トンネル通過が主ですが
歩きのスピードでないと気づかない、
山間の風景に出会うことができます。
当時の道筋をたどるこの道中。
いよいよ、冷水峠が本気を出してきました。。。
舗装路を外れて、草を分け入るルートとなります。
手元には、当時の道筋を示す地図もありますが
遠き先人と、近し先人が立てた道案内板が
こんな感じで役に立ちます。
ですが、完全に消滅区間もありますので
草むらの中を進む事も・・・。
山家駅から約4時間ほどで
冷水峠のピークとなる郡境石と大根地神社入り口に到着。
峠越えの上りが終わり、一安心です。
今もなお、この群境は市境となり
ここからは、飯塚市内野に向けて下りとなり
当時の雰囲気を感じる石畳の道があります。
その途中には、首なし地蔵のお堂と
そばを流れる沢に掛かる当時からの石橋が
お地蔵様のお堂は
内野の方々が近年新たに建てられたとお聞きし
周辺の整備も一緒にされたようで、
以前より日当たりが良く雰囲気が明るくなった印象です。
下の画像は、お堂から上りを見たところです。
更に進むと、整備された石畳の道や竹林の中を進み
冷水トンネル出口(入口)の脇を通り
30分ほどで、内野に入ります。
内野では、道筋はほぼそのままで
そして、多くの建物が残され町並みの雰囲気が色濃く残っており
それを紹介する、展示館も設けてあります。
その町並みのひとつの長崎屋さんに立ち寄り、
代表者の方から内野の保存や、海外からのお客様への対応
(近頃ではこの内野を目的にお客様が来られるようです)
そして保存活動など多くの、お話をしていただきました。
(こちらの方が中心となり、先程の冷水峠の
お地蔵様のお堂や石畳の整備に取り組まれているとのことでした)
長崎屋の外観
長崎屋のお庭を見せて戴きました。
本日の行脚は、ここ内野で終了となります。
今回の見どころはやはり、冷水峠ですが
現代こそ、道路と線路が整備され、往来に不自由はありませんが
200号線の冷水トンネルが出来る前、更には鉄道が引かれる前
そして更に以前には人が荷物を携え、
季節も関係なく往来した姿を感じる事ができました。
現代では、その風土の歴史を保存する人の
取り組みを垣間見た、充実した道中でした。
下記リンクは内野宿のHPです。