コロナウイルスの感染が広がっています。亡くなった方もいて、一連の政府の対応を非難する人もいるようですが、こういった非常時に完璧な対応を求めるのも少し酷かな、と思います。非難するよりも事態が落ち着いた後に「こうした方がもっと良かった」と建設的な評価をする方が今後のためになるのではないでしょうか。
数学の問題を解くときも同じようなことが言えます。解き方がいくつかある問題も多いのですが、通常解答書にはベストな解き方だけが書かれています。教える方が常にベストな解き方をすることを求めると、教えられる方は「解き方を覚える」という方向に向かってしまい、応用が利かなくなる傾向があるように思います。ベストではなくても、試行錯誤を繰り返しながら自力で回答にたどり着く練習も必要です。しかし自己流の解答ばかりやっていると、テストのときは時間が足りなくなるし、何より簡単に解けたときの達成感・爽快感を味わうことができません。ベストな解法試行錯誤とベストな解法のバランスをうまくとることが、大事だと思います。
普段数学の問題を解き慣れている私でも100%ベストな解き方ができるわけではありません。試行錯誤の繰り返しです。数学の問題と違って人命が掛かっているときに試行錯誤などと言っていいかという意見もあると思いますが、専門家・担当者だからベストなことができるはずだ・すべきだ、という考え方は現実的ではないように私は思います。
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