今年もセンター試験が行なわれました。来年から行われる大学入学共通テストは、民間試験や記述式の導入が見送りとなり、「せっかく準備してきたのに」と嘆いた受験生もいるみたいですが、条件はどの受験生も同じ、基本ができていれば多少のルール変更に動揺する必要はないと思います。来年の受験生がんばれ。
一方、陸上競技では厚底シューズを使った選手の記録が良すぎて、厚底シューズ禁止になるのではないかと言われています。厚底シューズ自体は市販品なので、どの選手も条件は同じかもしれませんが、厚底シューズを履かなければ勝てないというのであれば、「厚底シューズを履かなければならない」とルール改正されたも同然。メーカーの都合で競技そのものが変わってしまうというような事態は、あまりよくないと思います。大学入学共通テストは高校で学んだ基礎力を問うものだと思いますが、オリンピックを目指す選手たちはもっと上のレベルで戦っていると思うので、「せっかく準備してきたのに」という思いは受験生以上だと思います。
以前、私も陸上短距離用のシューズの開発のお手伝いをしたことがあるのですが、その時の担当者は「このシューズで100mで千分の何秒か縮まれば…」と言っていました。それに対して厚底シューズはマラソンでは分単位で記録が向上するようなので、100倍位の効果になります。さすがにやりすぎではないでしょうか。試合で厚底シューズが禁止されても、メーカーは一般ランナーに売れば儲かるのかもしれませんが、メーカーももう少し選手のことを考えたやり方があったのではないかと思います。選手ファースト、受験生ファーストで行きましょう。
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