『こころつないで』の一場面
「約束するよ!平和な世の中にするって!」
 「水門セレモニー」から時を経て平成24年(2012)、我が町きやまの宝「特別史跡 基肄城跡」を伝える劇『こころつないで -基肄城に秘められたおもい-』が公演を迎えます。

 「水門セレモニー」をきっかけとして、基山の子どもたちに、「我が町きやまの宝である基肄城を知る機会として、劇を創れないか。」という思いが大人たちに芽生えます。そして、その思いとその後就任した大串教育長の「郷土の歴史を語れる子どもをつくりたい。」との思いが一致し、創作劇制作の機運が動き始めます。一人の小さな灯ともいえる「思い」が、次第に一人、また一人と多くの灯(仲間)として集まり始めたのです。
 そして、その灯が集まり、大きな光となって平成24年12月9日(日)基山町民会館大ホールを舞台に結集しました。感動の舞台は、1600人の観客の心を震わせ、我が町きやまに劇という文化が「降臨」したことを宣言します。
 第1回という到達点が見えない初めての試みに、多くの人々が集ってくださり、みんなで創り上げていきます。「難しい」セリフを覚え、本番では緊張の色も見せずに語っていく子どもたちの姿を目の当たりにした時、「子どもに限界はない!限界を作るのは「優しい大人」なんだ」と確信しました。第1回に参画してくれた子どもたちは、大きく育ち、その後の劇を支えていってくれています。

 この第1回に集ってくれた多くの方々の「思い」は、『町史研究 きやま』創刊号としてまとめられています。町立図書館に置いてありますので、併せてご覧ください。
2018年10月06日更新
キーワード: 創作劇の歩み