議会には総務文教常任委員会と厚生産業常任委員会という委員会があります。


 議員はこの2つのいずれかに所属し、議会定例会、臨時会開催中に所管する内容について審査することになります。 

 

 ちなみに、総務文教常任委員会は、


 総務企画課・財政課・税務課・まちづくり課・ 出納室・教育委員会の所管についての審査、調査。


 厚生産業常任委員会は、


 住民課・健康増進課・福祉課・こども課・ 産業振興課・定住促進課・建設課の所管についての審査、調査


 の役目を担っています。


 議会に提出された議案は、会期中にそれぞれ所管する委員会で深く掘り下げられ審査されます。


 全ての議案を全議員で審査していると、時間もかかるし、議員への負担も大きいですし、深く掘り下げられず、十分な審査ができない可能性もありますので、議員で役割分担をしているということですね。


 もちろん議場での議案審議の際、各議員は、所管外への質疑や意見を言い、答弁を求めることはできます。

議員は「所管外の議案は気にしてません・・・」ということではありませんので、その点はご理解を。


 

 また、この2つの委員会は定例議会の閉会中に、町の事業で気にかかることや、施設、設備など、運営上問題が無いかどうか等を確認するために、それぞれの委員会で案件を検討し、調査を行います。


 これが、いわゆる「所管事務調査」というものです。


 議会定例会と次の定例会の間に行うので、最低でも4回は実施します。


 

 前置きが長くなりました・・・。



 今期から、私は厚生産業常任委員会の委員長を務めることになりました。


 今回の委員会の所管事務調査は、令和2年度の豪雨で起きた林道の被害修復状況を調査することになりました。


 まずは、委員会室で産業振興課長と建設課長から現況の説明。その後、現地視察を行いました。

 


これから担当課長より説明を受けるところです。


この修復工事はほとんど終了しています。


下から見上げた現場


上から見下ろしたところ


 一部、地滑りによりガードレールが外れています


拡大図


別のところ ここは大きく地滑りが起きており、現在修復中です


近くから


見下ろしたところ


同じ現場の下に降りたところ 危険地区の表示がありました


同じ場所を見上げたところ この上の方がブルーシートがかかっている場所です


 現場確認後、委員会で再度担当課と意見交換及び、再質問で終了しました。




 委員会終了後は委員長として報告書をまとめます。


 以下が報告書の内容です。6月議会の定例会で報告しました。


 調査結果

基山町では、令和2年7月4日から7日にかけて九州地方で発生したゲリラ豪雨(令和2年7月豪雨期間中)により、同月5日から10日にかけて一の坂・河内線、岩坪線など、11件の林道被害が発生した。


被害発生時から復旧事業の経過説明を受けるとともに、現地視察を行い、その被害状況と復旧事業の進捗状況などを確認した。


復旧事業に関し、11件中5件は国・県林道災害復旧事業で激甚災害の指定を受け、2件は工事が現在進行中である。


他の6件については町単独による林道修繕事業となっており、内2件が本年度への繰り越し事業として未着工である。


そこで、着工にあたって復旧工事規模が大きな箇所は、請負業者を細分化することはできないのか質したところ、国の基準で被害箇所が150メートル以内は、経費削減と工期短縮の観点から一業者にまとめることを原則としている。ただし、場所が離れ工事箇所が複数になる場合は、林道の早期開通を目指し、それぞれに工事発注を分散しているとの説明を受けた。


地権者の森林作業道まで町で整備できるのか質したところ、森林の手入れや間伐など、健全な状態を維持していくためには、森林作業道の整備は欠かせない。同整備については造林事業の一環として、町で補助を行っているとの説明を受けた。


森林の管理不足が災害へ誘引する原因の一つにもなることから、今後は森林環境譲与税などを有効に使い、地権者への森林整備の啓発などを行うことが必要ではないのか質したところ、既に森林の全体像は把握している。高齢化や林業の担い手不足などの状況を鑑み、森林環境譲与税を森林管理に活用していく予定である。佐賀県東部農林事務所と協議し、今年度から約15年単位で森林地区を分け、まず園部地区から着手していこうと考えている。また、地権者へのアンケートなどを実施しながら意向を確認しつつ、現地調査を行い、間伐などを推進していきたいとの説明を受けた。


 当委員会としては、今後も想定を超える豪雨などにより林道が被災する可能性は十分考えられる。未完了の工事については計画通りの進捗を図り、雨水が路肩を侵食しないよう、側溝の定期的な清掃を行うとともに、地権者への森林管理の啓発及び、森林環境譲与税などの有効な活用計画を立て、今後の防災、減災へ繋がる切れ目のない管理を行うよう提案した。

 長くてすみません。



 委員会終了後は、基山ホットステーションでランチを頂きました。ホントにほっと一息です。


 今年は災害が起きないことを祈っています。

 


コメント(0件)

 

■コメントを書く
タイトル
本文
お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
削除パスワード
コメントを削除する際に必要になります。
認証キー 下の画像に表示されている数字を半角でご記入下さい。
(画像は毎回変わります)