本日、平成30年度九州考古学会総会にて今年の7月に被災した特別史跡基肄城跡の状況を、基山町教育委員会と当会が協働でパネル展示を行いました。九州の考古学を研究する方々に確認いただき、文化財レスキューのあり方や、特別史跡の毀損状況まで、様々なご意見・ご質問をいただきました。
なかでも、現在、世界考古学会議 会長を務められている九州大学比較社会文化研究院教授の溝口孝司先生からは、特別史跡の被災状況について熱心に質問とご意見を賜りました。世界を視野に入れた溝口先生からご意見をいただけたことは、今後の基肄城跡を考える上で励みになります。
●パネルディスカッションの様子
(真ん中の人物が、世界考古学会議の溝口孝司会長)
被災した特別史跡の復旧には、多額の修理費用、人力、そして何よりも町民の皆さまの御理解が必要になります。昭和8年に町民みんなで築き上げた史跡への足跡を再び歩み、町民みなさんのできることを持ち寄って、我が町の宝である特別史跡基肄城跡の保存修理に関わり、みんなの宝として大事にしていきたいところです。