7月15日(月)午前10時から、基山町民会館1階会議室にて第2回通常総会を開催しました。

第2回通常総会 
■通常総会

 本日、平成30年度九州考古学会総会にて今年の7月に被災した特別史跡基肄城跡の状況を、基山町教育委員会と当会が協働でパネル展示を行いました。九州の考古学を研究する方々に確認いただき、文化財レスキューのあり方や、特別史跡の毀損状況まで、様々なご意見・ご質問をいただきました。


 なかでも、現在、世界考古学会議 会長を務められている九州大学比較社会文化研究院教授の溝口孝司先生からは、特別史跡の被災状況について熱心に質問とご意見を賜りました。世界を視野に入れた溝口先生からご意見をいただけたことは、今後の基肄城跡を考える上で励みになります。


九州考古学会02

●パネルディスカッションの様子

(真ん中の人物が、世界考古学会議の溝口孝司会長)


 被災した特別史跡の復旧には、多額の修理費用、人力、そして何よりも町民の皆さまの御理解が必要になります。昭和8年に町民みんなで築き上げた史跡への足跡を再び歩み、町民みなさんのできることを持ち寄って、我が町の宝である特別史跡基肄城跡の保存修理に関わり、みんなの宝として大事にしていきたいところです。


 本日、午後2時より基山町が進めている『基山町歴史的風致維持向上計画』策定に係る基山町歴史まちづくり推進協議会が開催されました。基山の歴史と伝統をまちづくりに生かす取り組みで、国土交通省・文部科学省・農林水産省の三省共管事業の計画で、まさに、どこにもない基山の個性を磨くための事業計画書の策定です。

 協議会を構成する委員は、まちづくりや建築、さらには文化財の識見者、商工会、関係民間団体、区長会、県の都市計画や文化財部門の関係行政機関の方々で、当会からは、理事長と副理事長(文化財保護審議会副会長)が委員として出席し、本計画の策定に対し、支援していくことになりました。

 どこにもない基山の個性である歴史的風致(構成要素:①地域固有の活動+②地域固有の歴史的建造物+③それらを取り巻く歴史的な市街地)の6つを根拠として、道路や散策路の整備、歴史的建造物の保存修理や修景が行われていきます。
 全国では、68市町が、九州では8市町が認定を受け、歴史的なまちづくりを国土交通省や文部科学省、農林水産省の補助事業として展開しています。外国に誇れる日本の個性である歴史まちづくりが、我が町基山でも行えるようになる一歩が動き始めました。
 参画事業として、このWEBの駅で報告していきます。

■基山町の維持向上すべき歴史的風致(国指定文化財【不動産:史跡や建造物】を核として、周辺の市街地を整備していくものです。我が町には特別史跡基肄城跡が唯一不動産としての国指定文化財がありますので、これに関わる歴史的風致を中心に、維持向上すべき歴史的風致として挙げています。)
①基山(きざん)にみる歴史的風致
②荒穂神社の御神幸祭にみる歴史的風致
③どろどろまいりにみる歴史的風致
④大興善寺にみる歴史的風致
⑤木山口町にみる歴史的風致
⑥地域の祭事にみる歴史的風致
 
 6月30日午前10時から、平成30年第3回きやま創作劇「草莽の民 明治基山に生きた人達」の第1回練習が、行われました。きやま創作劇実行委員会会長である当会理事長の挨拶、当会理事でもある総指揮者からの説明、そして今回の創作劇が語る時代背景へテーマについて、当会副理事長より講話が行われました。
 午後から行われた台本読み合わせでは、総指揮者が語る今年のセリフへ込めた意図について、熱心にメモをとる子どもたちの姿に、毎年のことながら感動しました。

講話
■講話で語られた「草莽の民」時代

 さぁ始動です。みんなであの感動目指して、元気に進んで行きましょう!
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